【ワイン】オレンジワインって何?

初心者と学ぶワイン

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

※お酒は適量を、法律を守って楽しみましょう。飲酒は法定年齢に達した方のみ行い、責任を持ってお楽しみください。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や健康上の問題がある方は、飲酒を控え、医師にご相談ください。

今日は、「オレンジワイン」について学んでいきましょう!

ワインの分類の全体像を知りたい方は、「【ワイン】基本的な製造方法と分類について」も見てみてくださいね。

オレンジワインとは

ワインを色で分類すると「赤ワイン」「白ワイン」「ロゼワイン」になると、「【ワイン】基本的な製造方法と分類について」で説明しました。

では、オレンジワインとは何なのかというと、色での分類の「白ワイン」の1種なんです。

簡単に説明すると、白ブドウを使用して赤ワインのような製造方法で作られるワインをオレンジワインといい、独特の味わいと風味を持っています。

早速ですが、オレンジワインの「製造方法」「味わいや特徴」「代表的な品種」について順番に説明していきます。

オレンジワインは白ブドウを使用して製造されます。通常の白ワインとは違い果皮も使用します。

オレンジワイン製造の流れは、「①収穫」→「②破砕と除梗(じょこう)」→「③マセラシオン(浸漬)」→「④アルコール発酵」→「⑤圧搾」→「⑥熟成」→「⑦(必要に応じて)ブレンド」→「⑧澱引き(おりびき)」→「⑨瓶詰め」のようになります。

順番に説明していきます。

収穫:ブドウは手摘みまたは機械で収穫されます。収穫のタイミングは、ブドウの糖度、酸度、風味のバランスが最適になるように選ばれます。

破砕と除梗(じょこう):収穫されたブドウは破砕機にかけられ、果汁(マスト)が取り出されます。一般的には、同時に茎(梗)が取り除かれますが、風味やタンニンを増やすために茎を残すこともあります。

マセラシオン(浸漬):破砕された果汁、果皮、種が一緒にタンクに入れられ、一定期間漬け込まれます。

これにより、果皮から色素、タンニン、風味成分が抽出され、オレンジ色や琥珀色になります。

マセラシオンの期間は数日から数週間、場合によっては数ヶ月になります。期間が長いほど、色が濃くなり、風味も複雑になります。

オレンジワインの色合いには、この過程が深く関わっています。

アルコール発酵:マセラシオンと並行して、またはその後にアルコール発酵が行われます。

マスト(果汁、果皮、種を含む)が発酵タンクに移され、酵母が加えられます。発酵中、酵母がブドウの糖をアルコールと二酸化炭素に変えます。

ステンレスタンク、オーク樽、アンフォラ(粘土製の壺)等の容器が使用され、一般的に15~20℃で発酵させます。温度が高すぎると発酵が急速になり、風味が損なわれることがあります。通常、数週間にわたって発酵が行われます。

果皮から色素、タンニン、風味成分が抽出されます。

圧搾:発酵が完了すると、マストを圧搾して果汁を取り出します。

熟成:ステンレスタンク、オーク樽、アンフォラ(粘土製の壺)等の容器を使用し、数ヶ月から数年にわたって熟成されます。

熟成中にワインの風味が複雑になり、タンニンがまろやかになります。

⑦(必要に応じて)ブレンド:ブレンドはすべてのワインで行われるわけではなく、必要に応じて行われます。異なるタンクや樽で熟成されたワインをブレンドし、最終的な味わいを調整します。

澱引き(おりびき):発酵中に沈殿した固形物(澱)を取り除きます。

発酵が完了した後、最初の澱引きが行われます。(そのワインによりタイミングが異なるので、今回は⑧としてまとめて記載しています。)

また、熟成期間中にも数回澱引きが行われます。

瓶詰め:ワインを濾過して残留する固形物を取り除き、クリアにしてから瓶詰めされます。

オレンジワインは、濃いオレンジ色から琥珀色の色合いをしています。マセラシオンの期間とブドウの品種によって、色が異なります。

味わいは、フルーティースパイシーな風味があり、タンニン酸味がバランスよく感じられます。多くの場合、ナッツやハーブ、蜂蜜のような風味もあります。

フルボディからミディアムボディで、通常の白ワインにはない独特の渋みが感じられるのも特徴です。

代表的なブドウの品種としては、「リボッラ・ジャッラ」、「ソーヴィニヨン・ブラン」、「シャルドネ」、「ルカツィテリ、ムツヴァネ」があります。

それぞれのブドウを使用したワインの特徴を簡単に説明します。

リボッラ・ジャッラ

「リボッラ・ジャッラ」を使用したオレンジワインは、さわやかでフルーティーな風味が特徴です。長時間のマセラシオンによって、より複雑な風味としっかりとしたタンニンが得られます。

具体的な風味はフローラルで、「リンゴ」や「洋梨」、「柑橘類」等のさわやかな果実味があり、若干「ハーブ」や「花」の香りもあります。

しっかりとした酸味ミネラル感があり、後味がさわやかなのも特徴です。

ソーヴィニヨン・ブラン

「ソーヴィニヨン・ブラン」を使用したオレンジワインは、ハーブや草の香りが強く、さわやかな酸味が特徴です。マセラシオンによって、さらに複雑で高級感のある風味が加わります。

具体的な風味は、「グレープフルーツ」、「ライム」、「青リンゴ」等のグリーンフルーツの香りで、ハーブや草のような香りもあります。

シャルドネ

「シャルドネ」を使用したオレンジワインは、トロピカルフルーツの風味とバターのような高級感のあるテクスチャーが特徴です。マセラシオンによって、さらに深みと複雑さが増します。

具体的な風味は、「パイナップル」、「マンゴー」、「ピーチ」等の香りで、樽熟成されると「バター」や「バニラ」のようなクリーミー感が加わります。

高級感のある口当たりが特徴です。

同じ品種のブドウを使用しても、白ワインとオレンジワインでは異なる味わいになりますね。

ルカツィテリ、ムツヴァネ

グルジア(ジョージア)のブドウ品種で有名なのが、「ルカツィテリ」、「ムツヴァネ」です。

「ルカツィテリ」や「ムツヴァネ」を使用したオレンジワインは、非常に複雑で豊かな風味を持ちます。

「ルカツィテリ」は、酸味が強く、「リンゴ」や「柑橘類」のさわやかな香りが特徴で、ミネラル感も強く、しっかりとしたボディがあります。

「ムツヴァネ」は、「アプリコット」や「メロン」のような豊かな果実味と、フローラルな香りが特徴です。

まとめ

・オレンジワインとは、色での分類の「白ワイン」の1種

白ブドウを使用して赤ワインのような製造方法で作られるワインをオレンジワインといい、独特の味わいと風味を持っている

・オレンジワインは白ブドウを使用し、通常の白ワインとは違い果皮も使用して製造される

・オレンジワイン製造の流れは、「①収穫」→「②破砕と除梗(じょこう)」→「③マセラシオン(浸漬)」→「④アルコール発酵」→「⑤圧搾」→「⑥熟成」→「⑦(必要に応じて)ブレンド」→「⑧澱引き(おりびき)」→「⑨瓶詰め

・オレンジワインは、濃いオレンジ色から琥珀色の色合い

・味わいは、フルーティースパイシーな風味があり、タンニン酸味がバランスよく感じられる

・代表的なブドウの品種としては、「リボッラ・ジャッラ」、「ソーヴィニヨン・ブラン」、「シャルドネ」、「ルカツィテリムツヴァネ」がある

皆さんは、どんなワインが好きですか?

こんぶは、軽井沢で飲んだオレンジワインに感動し、最近オレンジワインにハマっています(笑)

(「【旅行】軽井沢Part2~スイーツとワインを満喫~」で紹介しています)

初心者でも飲みやすく、料理にも合わせやすいと思うので、ぜひ挑戦してみてくださいね!

次回は、「ロゼワイン」について説明していきます。

それでは、こんぶはじゃ~

コメント

タイトルとURLをコピーしました