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今日は、スタイルによる分類での「強化ワイン」について学んでいきましょう！
ワインの分類の全体像を知りたい方は、「【ワイン】基本的な製造方法と分類について」も見てみてくださいね。
強化ワイン
ワインをスタイルで分類すると「スティルワイン」「スパークリングワイン」「デザートワイン」「強化ワイン」となります。（「【ワイン】基本的な製造方法と分類について」参照）
今回は、強化ワインの「特徴」「代表的な種類」「楽しみ方」について説明していきます。
特徴
強化ワインとは、発酵途中または発酵後にブランデーなどの蒸留酒を加えることで、アルコール度数を高めたワインのことです。
アルコール度数が高いため、保存性が向上し、風味も独特なものになります。
また、アルコールを添加するタイミングが変わることで、味わいが全く違ったものになります。
発酵途中でアルコールを添加した場合は、発酵が止まり糖分が残るため、甘口のワインになります。
発酵後にアルコールを添加した場合は、完全発酵した辛口のワインになります。
気づいた方もいるかもしれませんが、「【ワイン】スタイルによる分類～デザートワイン～」で紹介したデザートワインの1種である「フォーティファイド・デザートワイン」は、デザートワインでもあり強化ワインでもあるんですよね。強化ワインで甘口のものは、デザートワインでもあるってことですね。
余談ですが、英語で強化ワインは「フォーティファイドワイン」となるので、フォーティファイド・デザートワインを直訳すると「強化デザートワイン」ですね。
代表的な種類
強化ワインの代表的な種類には、「ポートワイン」「シェリー」「マデイラ」「マルサラ」等があります。
それぞれの産地、味わい、種類を紹介していきます。
ポートワイン
「ポートワイン」の産地は、ポルトガルのドウロ渓谷です。
味わいは、甘口が一般的で、果実味が強く高級感のある風味が特徴です。
種類は、若いワインである「ルビーポート」、長期間熟成された「タウニーポート」、特定の優良年のブドウを使用した「ヴィンテージポート」等があります。
シェリー
「シェリー」の産地は、スペインのアンダルシア地方です。
味わいは、辛口から甘口まで様々で、酸化熟成による独特の風味が特徴です。
種類は、辛口で軽やかな「フィノ」、中辛口でナッツの風味がある「アモンティリャード」、濃くて辛口な「オロロソ」、甘口でデザートワインの「ペドロ・ヒメネス」等があります。
マデイラ
「マデイラ」の産地は、ポルトガルのマデイラ島です。
味わいは、辛口から甘口まで様々で、酸味が強く独特の焼き焦げたような風味が特徴です。
種類は、辛口の「セシアル」、中辛口の「ヴェルデーリョ」、中甘口の「ボアル」、甘口の「マルヴァジア」等があります。
マルサラ
「マルサラ」の産地は、イタリアのシチリア島です。
味わいは、甘口が一般的ですが辛口もあり、キャラメルやドライフルーツの風味が特徴です。
種類は、1年以上熟成された「フィーネ」、2年以上熟成された「スペリオーレ」、10年以上熟成された「ヴェッキオ」等があります。
楽しみ方
辛口の強化ワインは食前酒として、甘口は食後酒として人気があり、甘口の強化ワインはデザートと合わせて楽しむことが多いです。
専用のグラスで、香りを楽しみながらゆっくりと味わいます。
また、マルサラは料理に使われることが多く、シェリーも料理に利用されることもあります。
まとめ
・強化ワインとは、発酵途中または発酵後にブランデーなどの蒸留酒を加えることで、アルコール度数を高めたワインのこと
・発酵途中でアルコールを添加した場合は、発酵が止まり糖分が残るため、甘口のワインになる
・発酵後にアルコールを添加した場合は、完全発酵した辛口のワインになる
・強化ワインの代表的な種類には、「ポートワイン」「シェリー」「マデイラ」「マルサラ」等がある
皆さんは、強化ワインのことを知っていましたか？
こんぶは、最近まで知りませんでした（笑）
ワインを学ぶのって楽しいですね！
それでは、こんぶはじゃ～
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