【ワイン】スタイルによる分類~スティル&スパークリング~

初心者と学ぶワイン

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今日は、スタイルによる分類での「スティルワイン」と「スパークリングワイン」について学んでいきましょう!

ワインの分類の全体像を知りたい方は、「【ワイン】基本的な製造方法と分類について」も見てみてくださいね。

スタイルによる分類

ワインをスタイルで分類すると「スティルワイン」「スパークリングワイン」「デザートワイン」「強化ワイン」となります。(「【ワイン】基本的な製造方法と分類について」参照)

今回は、スティルワインとスパークリングワインの違いや特徴について説明していきます。

スティルワインは、発泡性がなく、二酸化炭素がほとんど含まれていないワインのことです。

色による分類(赤、白、ロゼ)に分かれます。

赤ワインについては「【ワイン】色による分類~赤ワイン編~」、白ワインについては「【ワイン】色による分類~白ワイン編~」、ロゼワインについては「【ワイン】色による分類~ロゼワイン編~」で詳しく説明しています。

スティルワインの製造では、アルコール発酵で生成された二酸化炭素は放出されるのが特徴です。

アルコール度数は、 一般的に10~15%くらいになります。

スパークリングワインは、炭酸ガス(二酸化炭素)を含み、発泡性のあるワインのことです。

アルコール度数は、 一般的に10~12%くらいになります。

スパークリングワインには、主に「トラディショナル・メソッドシャンパン方式)」と「シャルマ・メソッドタンク方式)」という2つの製造方法があります。

それぞれについて説明していきます。

トラディショナル・メソッド(シャンパン方式)

「トラディショナル・メソッド」は「シャンパン方式」とも呼ばれる製法です。

製造方法としては、「アルコール発酵」→「ブレンド」→「瓶内二次発酵」→「熟成」→「デゴルジュマン」→「ドサージュ」の流れになります。

アルコール発酵:ベースとなるスティルワインをアルコール発酵させます。

ブレンド:異なる年や畑のワインをブレンドします。

瓶内二次発酵:糖と酵母を加え、瓶内で密封し二次発酵を行います。この過程で二酸化炭素が生成され、ワインに溶け込みます。

熟成:二次発酵後、瓶内で数ヶ月から数年熟成します。

デゴルジュマン:簡単に説明すると、澱(発酵の副産物)の除去を行う工程です。瓶を傾け、首を下にして澱を瓶の口に集め、凍らせて取り除きます。

ドサージュ:澱を除去した後、瓶内にわずかに残っているスペースに、リキュール・ド・ドサージュ(糖分を含むワイン)を加え、甘さを調整します。その後、コルクで密封します。

トラディショナル・メソッド(シャンパン方式)で製造されたワインは、長期間の瓶内熟成により「トースト」、「ブリオッシュ」、「ナッツ」のような複雑な風味が加わることが多いです。繊細で持続性のある泡立ちも特徴です。

トラディショナル・メソッド(シャンパン方式)で製造されるスパークリングワインでは、「シャンパン」や「カヴァ」が有名です。

シャルマ・メソッド(タンク方式)

「シャルマ・メソッド」は「タンク方式」とも呼ばれる製法です。

製造方法としては、「アルコール発酵」→「タンク内二次発酵」→「澱引き(おりびき)」→「ドサージュ」→「瓶詰め」の流れになります。

アルコール発酵:ベースとなるスティルワインをアルコール発酵させます。

タンク内二次発酵大きな密閉タンク内でベースワインに糖と酵母を加え、二次発酵を行います。この過程で二酸化炭素が生成され、ワインに溶け込みます。

澱引き(おりびき):二次発酵後、ワインをろ過して澱(発酵の副産物)を除去します。

ドサージュ:澱を除去した後、リキュール・ド・ドサージュ(糖分を含むワイン)を加え、甘さを調整します。

瓶詰め:ドサージュが行われたワインを瓶詰めします。

シャルマ・メソッド(タンク方式)で製造されたワインは、長期間の熟成を行わないため、果実味が際立ちフルーティーでさわやかな風味が特徴です。また、軽やかな泡立ちになります。

シャルマ・メソッド(タンク方式)で製造されるスパークリングワインでは、「プロセッコ」や「アスティ・スプマンテ」が有名です。

まとめ

・スティルワインは、発泡性がなく、二酸化炭素がほとんど含まれていないワインのこと

・スパークリングワインは、炭酸ガス(二酸化炭素)を含み、発泡性のあるワインのこと

・スパークリングワインには、主に「トラディショナル・メソッドシャンパン方式)」と「シャルマ・メソッドタンク方式)」という2つの製造方法がある

「スパークリングワイン」はよく耳にするかなと思いますが、「スティルワイン」はあまり聞くことがないですよね。発泡性がないワインにも総称があったんですね!

次回は、「デザートワイン」について説明していきます。

それでは、こんぶはじゃ~

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